2011.08.30更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

8月23日の処暑を過ぎ、特にここ数日の朝晩の涼しさは、秋を思わせるようになりました。処暑とは、二十四節気の1つで、「陽気がとどまる」、つまり暑さが止むという意味です。

日中も、日陰に立てば涼しい風を感じられるようになりました。とはいっても、最高気温は30℃に近く、まだまだ熱中症には気をつけないといけませんね。

さて、今年の夏は節電に追われましたが、治療院の8月電気量明細を見ると、7月を若干下回り、昨年8月と比べると「31%減少」とありました。南側の窓に省エネフィルムを張り、エアコンの温度調節、照明看板の節電など、要因はいくつかありますが、「減らせるもんだなあ」というのが正直な感想です。

8月も明日で終わり。
そして、これからの季節、秋には東洋医学でいう五臓は肺、五悪は寒、五根は鼻、五主は皮膚、五支は息、五変は咳とあるように、これらと関係があるとされています。寒さに当たりやすく、冷え、咳、鼻、呼吸器症状や皮膚症状などが出やすくなります。ぜひ、肌寒さ対策をして、元気に秋を楽しんでください。

先日、京都旅行をした妹からお土産をもらいました。佐々木酒造のお酒「聚楽第」「西陣」「京生粋」など。これから熱燗のおいしい季節です。

他にも、最近のおいしいお酒は、こちら。
  
【日高見 震災復興酒 希望の光】 発酵中の3月11日、東日本大震災で被災したお酒です。被災したにもかかわらず、そのことが偶然においしいお酒を生み出しました。

【あどはだり】 青森県黒石市の中村亀吉の純米酒生原酒。生原酒ということもありますが、冷酒でありながらしっかりとした味わい深いお酒です。季節限定で、今は売切れだそうです。来年、買っちゃうかも。
  
【亀吉】しっかりとした、ぬる燗にしてとてもおいしいお酒。亀吉、とても気に入りました。

  
   【治療院の花】 花屋さんには、リンドウが出始めました

夏バテ、秋バテに体調を整える鍼治療
希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

2011.08.01更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

皆さんは、病院で「かぜ」と診断されていながら、抗生物質(抗生剤、抗菌薬)を処方されたことはないでしょうか。常日頃、感じていることですが、かぜで抗生物質を処方される患者さんが、本当に多いんです。

「かぜ」とは、その定義は実はあいまいで、学者によって様々です。その中で、名古屋第二赤十字病院 救急・総合内科部長 野口善令先生(医学書院2009年4月投稿)によると、「かぜ」=「鼻汁、鼻閉、咽頭痛(のどの痛み)、咳嗽(せき)、喀痰、(±発熱)を呈する(現す)ウイルス性上気道炎」と定義しています。また、日本呼吸器学会では、「かぜ症候群」として、「その原因の大半はウイルス」であるとしています。

ところが このウイルス、抗生物質は全くの無効です。なぜなら、抗生物質は細菌を殺す薬だからです。

日本呼吸器学会「呼吸器感染症に関するガイドライン」にも、「抗生物質はかぜに直接効くものではない」と明記されています。

なのに何故、「かぜ」で抗生物質が処方されているのかというと、かぜの症状を現していても、その原因は細菌感染かもしれないから、その可能性として念のため、それと体力が落ちたときに細菌に感染して別の病気にかかること(2次感染)を防ぐため、とか。

しかしこれは、原因不明のまま細菌感染の低い可能性にかけて、大多数のウイルス性のかぜに無駄な処方をしていることになります。それとも、全て細菌感染だと考えているのでしょうか。また、少し調べると、2次感染予防には無効というデータもあります。
そして、あってはならないと思うのですが、医者の習性や患者側が欲しがるからということがあるようです。

そうして、無効な抗生物質を服用した場合、「効かない」だけですむ問題ではありません。飲まなかった場合と同じではないんです。まずは、下痢、アレルギーなどの副作用の危険性、大切な常在菌の死滅、体への負担。そして重要なのは「耐性菌」と呼ばれる、抗生物質の効きが弱いか全く効かない細菌の出現、またそれに感染しやすくなるということです。近年、耐性肺炎球菌による肺炎や難治性中耳炎が増加しているそうです。

当然、臨床の場では、抗生物質が有効である場面がたくさんあると思います。そんな、大事なときのために、抗生物質の不必要な服用は避けたいものです。

私は、「かぜ」と診断できる立場ではありません。ここでお話していることは、「かぜ」であれば、ということです。

皆さんが病院を受診し、「かぜ」と言われているにもかかわらず抗生物質が処方されかけたとき、その処方は本当に必要かを医師に問いかけてみてください。

ちなみに私も、親知らずを抜歯したとき、抗生物質を断りました。歯科医は、「細菌感染が心配だよ。」と言っていましたが。一緒に、鎮痛薬もお断り。ただ、その晩は激しく痛かったです が経過は順調、問題なしでした。

  
         【治療院の花 : 7月26日撮影】


かぜを引いたら経絡治療のはり治療を 症状を和らげ、回復が早くなります
希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

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