2017.02.09更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

先日、以前治療していた患者さんから電話がありました。

急に1週間前から、手がしびれたりお椀を落としたり、柱に気付かずにぶつかってしまうとことがあるという事でした。怖くなって、休日に救急車で大きな病院に行きましたが、その時のCTでは異常なく、MRIは予約が混んでいて1ヶ月先となりました。

そこで、手のしびれだったら鍼灸がいいのではないかと思って、電話をくださいました。

最初に行った病院での検査では脳に異常はなく、緊急性がないと判断されましたが、話を聞いた私は、脳に原因があることをどうしても否定できませんでした。また、患者さんも不安がっておられ、セカンドオピニオンを希望され、こちらもお勧めし、近くの脳外科を紹介しました。

実は、もう祖父はなくなりましたが、晩年は脳梗塞の後遺症を患っていました。脳梗塞が起きる前、脚が思うように進まず、歩きにくいことがあると言っていました。私は、それを聞いていたのに重要視せず、脳外科の受診を勧めることはありませんでした。学生だったとはいえ、将来医療を担う身でありながら、危険性を感じられなかったことは今でも後悔しています。

なので、この患者さんには、原因を突き止めて頂き、一過性脳虚血発作であったなら、脳梗塞を食い止めて欲しいと思いました。

電話の後、すぐにご紹介した脳外科を受診し、薬が出されました。しかし、残念ながら翌日倒れられ緊急入院されました。今回も、大変悔しい思いをいたしました。後は、後遺症が残らないことを願うばかりです。

この、脳梗塞の前触れには、片側の手足や顔のまひ、しびれなどの感覚障害、ろれつが回らなかったり、言葉が出ない、片方の目が見えにくくなる、片側にあるものが見えなくなる、などがあります。

ところが、24時間以内(多くは数分から数十分)に消えてしまいます。

しかし、この状態、一過性脳虚血発作を治療しないでおくと、3か月以内に15~20%で脳梗塞となり、その半分は初めの発作から数日以内(特に48時間以内が危ない)に脳梗塞になってしまうということです。(参考:国立循環器病研究センターサイト)

今後、ご自身やご家族、知人の方に、一過性脳虚血発作が起きた時は、急いで脳外科などの専門医を受診してください。

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希彩はり灸院 古屋公久

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