2010.04.22更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

今回は、ストレスのお話です。
実はストレスとは、常に身体にかかっているもので、全くなくても、これまた困るものなんです。
そして、からだが正常に働いていれば、多少のストレスに対してはホメオスタシスが働いて、身体の機能を保っています。

さて、一般的に「ストレス」は身体に悪いということは、多くの方がご存知でしょう。
しかも、人によっては、受けたストレスが体に及ぼす影響は想像以上に大きいのです。

人間関係がうまくいかなかったり、やりたいことが出来なかったり、嫌なことをさせられたり。
怒られたり、悲しかったり、嫌だなあと思ったり・・・。
イライラしたり、落ち込んだり。
その先には、素直に喜んだり楽しめなくなったり、いつも不安な気持ちになったり、何かに怯えたり、感情のコントロールが効かなくなってきます。

また、引越しや異動などで環境の変化、気候の激しい変化などでも、しかりです。

そして、身体の働きにも変調をきたすのです。
時々、身体の変調でやっとストレスに気づいたり、はたまた身体の変調すら気づいていない方もいます。
これは、身体にとってのストレスは、心理的ストレスだけではないからなんです。

   
 【先週の花】

ストレスによって感情が変化するだけでなく、からだの機能はストレスと大きな関係があります。

それは・・・

身体的ストレスは下位脳幹を介して直接、心理的ストレスは大脳辺縁系から、視床下部に伝わって、コルチコトロピン放出ホルモンが分泌されて、脳下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン(コルチコトロピン)を分泌させます。更に、副腎皮質刺激ホルモンは、副腎から副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を分泌させます。
すると・・・

・心拍数が上がる
・筋肉による血流が増える
・脳の働きが活発になる
・血流を速くするために、血管が収縮する


などして、ストレスに対抗します。

同時に視床下部は自律神経もコントロールしています。
ストレスがかかると、コルチコトロピン放出ホルモンが、交感神経を通して副腎髄質からカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)やエンケファリンを放出させます。
すると・・・

・血管を収縮させる
・心拍数を増やし、血圧を上げる
・血小板の凝集能を増加させる
・血糖値が上昇する
・胃の細動脈の収縮などにより粘膜血流を低下させる


コルチコトロピン放出ホルモンは、交感神経を通して副腎髄質だけでなく、種々の反応をひきおこします。
それは・・・

・心拍数増加、血圧上昇、骨格筋の血流の増大・攣縮、消化器運動および血流の減少、瞳孔散大、呼吸促進、血糖上昇など
・胃酸分泌の抑制など


一方で、副腎皮質ホルモンは、血糖値を上昇させて、細胞免疫や液性免疫を抑制します。
また、脳下垂体から放出される副腎皮質刺激ホルモンは、T細胞の機能を抑制します。また脳下垂体からプロラクチンが放出されてT細胞、B細胞、NK細胞(これらは皆リンパ球 )の機能を抑制します。
つまり、免疫力が落ちるのです。

また、ストレスがかかった時には、下垂体ホルモンの分泌が抑制されてしまいます。それは、性腺刺激ホルモンやプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)、成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなど、とても大切なものばかりです。
心理的ストレスによって、性腺刺激ホルモンの分泌が抑制されれば、女性では卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモンの分泌が抑制され、男性ではテストロテン (男性ホルモン)の分泌が抑制されます。つまり、それぞれ無月経、無排卵や性的不能を引き起こしてしまうのです。

妊娠力をも低下させる、ストレス
まさに恐るべしですね

   
 【今週の花】

妊娠力を高める治療
経絡治療の希彩はり灸院

投稿者: 制作管理者

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