2011.03.09更新

先日の日曜日、所属する東洋はり医学会の本部月例会がありました。

午後の講演の講師として、桜美林大学 心理・教育学系 准教授 山口 創(はじめ)先生にお越しいただき、「皮膚からみる情動と健康」という演題でご講演いただきました。

実を言うと、この日の司会を務めてまいりました

先生の講演の司会をすることがわかったとき、将に、先生の著書の1つ「子供の『脳』は肌にある」を読んでいる最中で、驚きました。



この本は、子供の「心」、子育てに焦点を当てて書かれていますが、講演では、それも含めた、先生の専門である身体心理学のこと、研究からわかったことをお話いただきました。

身体心理学とは、心と体のつながりを明らかにしようとする学問で、特に、体から心に与える影響を研究しているそうです。

本の中でも、講演でも、先生のお話には興味深いことがたくさんあります。

まず、皮膚と脳の関係。

私も読んだ、この本のタイトルに対して、「脳が肌(皮膚)にある?」と驚く方もいるのではないでしょうか?ところが、受精卵が成長して胎児になるなかで、脳・神経系と皮膚(表皮)は同じ外胚葉から発生しているのです。ほかに裏付ける根拠として、皮膚にはホルモンを分泌する細胞(ケラチノサイト)があったり、どうやら光も感じる。

そして、大橋力氏のハイパーソニックエフェクトの話も交え、耳には聞こえない音(超音波)も皮膚は感じるということです。超音波(超高周波)を含む音を体全体で聴くと、脳波アルファー波がたくさん出るそうです。超高周波音がカットされたデジタル音のCDや、また体を遮音材で覆ってしまうと効果がないんだそうです。

これは調べてみると、オルゴールの生演奏や、森林、海、川のせせらぎ、虫の声など、自然の中で体験できるそうですよ。

本の中の言葉をお借りすれば、将に皮膚は「露出した脳」なんですね。


     【今週の花】

皮膚から体の状態を知り、皮膚への施術が治療効果をもたらす鍼灸治療

希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

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