2012.02.23更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

2012年2月21日付の産経ニュースで、大阪大微生物病研究所のチームが、精子と卵子が受精する際に通る卵管で必要となるタンパク質を作る酵素を、マウスで突き止めたというものです。

この酵素を持たないマウス(実験でよく使われます)では、精子が他の細胞とくっつくのに必要なタンパク質ができなくなり、妊娠率90%であるはずのマウスが、31回中、1度も妊娠しなかったというのです。
これは、精子が卵管の壁にくっつくことができず、卵子にたどり着くことができなかったためとみられるということです。

記事は、コチラ。

まだ、研究途中ですが、この発見が不妊症の原因のひとつの解明となり、治療に役立つときがくるでしょうね。

こうした、研究、発見の記事を見ていつも思うことですが、数あるであろう酵素の中から、「PDILT」という酵素に着目したというのですから、驚きです。その洞察力というのは日々の研究の賜物なのでしょうね。

  
【通勤途中の沈丁花:撮影2月23日】

    
【治療院の花「シンビジューム」と「ラナンキュラスとスイトピー」:2月23日撮影】

不妊症治療には、はり灸治療が体質改善・効果を上げます
東武東上線成増駅より徒歩1分 希彩はり灸院  古屋公久

投稿者: 制作管理者

2010.11.18更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

先日、不妊治療中の患者さんから、「お腹をカイロで温めてもいいのでしょうか?」と、質問をいただきました。
ネットで、「カイロで、直接お腹を温めてはダメ」ということを見つけたそうです。

日ごろの治療では、「体を冷やさないで」とか、「体を温めて」と伝えています。治療中、お腹にお灸をすることもあります。

ご質問を受けたとき、「温めてはいけない」ことの理由が思い当たりませんでしたし、ネットで主旨を確認する必要はあるなと思いました。そして、「やけどをしないように」「『温め過ぎる』の『過ぎる』ことは、よくない」ことは、お伝えしました。

その後、ネットで検索してみると、似たようなご質問がとても多いことがわかりました。


【11月4日 撮影】ダイヤモンド・リリー アフリカの真珠といわれているそうです。
           ダイヤモンドなのに真珠だなんて・・・

ところで、カイロを使う目的は何でしょうか?
寒さをしのぐため、冷えから体を守るためではないでしょうか?

45℃以上で皮膚熱傷を起こしやすくなり、それより低い温度でも長時間の持続で低温熱傷を起こします。
カイロ使用の良否は、熱傷を起こさないことが前提ですね。暖かく感じ、体温を維持できれば目的達成ではないでしょうか。
なにもお腹の中を、熱傷を起こすくらいまで熱くしようとは思っていませんね。もっとも、人にはホメオスタシス(恒常性)といって、身体の機能を維持する働きがあります。皮膚表面を人工的に温めても、深部はそれほど熱くならないはずです。

「体を温める」にはもちろん、「体の中から温める」ことが大切です。鍼灸のように、「温かいからだ作り」「自分の力で体を温める」ことが目標です。その補助として、外界からの冷えを遮断して、プラスほんのり温めるのです。

私の結論は、お腹をカイロで温めてもいいと思います。
お伝えしたことを思い出していただき、熱すぎ、熱傷には充分注意してくださいね。
もちろん、カイロで汗をかいてはいけませんよ。汗は冷える原因になりますからね。

ちなみに、お灸というのは、その熱で、当てたところを温めるのではありません。適切なツボに、刺激量などを考えた適切な手法で、全身に対する治療です。

よく子供さんに、「足が寒いから、足にお灸して~」と言われることがあります。このように外から直に温めるのなら、ほかのもので保温なり、加温したほうがずっと効率がいいというものです。

これから、ますます寒くなります。夏場、冷房で冷やしすぎた方も、冬の寒さ対策はしっかりとしてくださいね。

   
              【11月9日 撮影】


板橋区・練馬区・和光市・成増のほか、東武東上線・有楽町線・副都心線・西武池袋線沿線の広い地域よりお越しいただいております。
逆子、安産治療、自律神経失調症、小児鍼(小児はり)なども、お気軽にご相談下さい

希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

2010.05.20更新

ブログがご無沙汰してしまいました、希彩はり灸院の古屋です。


 【先週の花 : シャクヤク】

不妊症の治療とは、いったい何をするのでしょうか?当院の考え方についてお話ししたいと思います。

赤ちゃんが欲しいのに、なかなか妊娠しないと思い始めたとき、まずどうしますか?
女性は婦人科、男性は不妊治療専門の泌尿器科を受診し、相談する方が多いでしょう。
そこでは、現代医学の診方、それから検査をして原因を探ると思います。
原因が明らかとなり、治療が必要ならしかるべき治療がなされるでしょう。

しかし、明らかな原因が見つからないことの方が多いのです。
もちろん、検査結果でホルモン値が低めなど、比較すれば妊娠しにくいのかも知れませんが、薬を使うほどでもないという方はたくさんいらっしゃると思います。

ここで、確認しておきたいことは、不妊症の治療は、「妊娠させる」という一方的な治療ではないし、自然妊娠の妊娠率を越えることはないと考えられます。妊娠する力に何の問題もないカップルの1周期辺りの妊娠率は20~30%といわれています。これに近づける為の環境作りです。

できることは、妊娠力を下げている原因を取り除き、本来その人にあるべきところまで妊娠力を高めることです
原因があれば、妊娠力は引き算されてどんどん下がっていってしまいます。しかしこれは、公式のように同じ数を当てはめれば答えは同じというものではありません。そこは生身の人間ですので、同じ事をしていても、結果は同じではないのです。

2人目のお子さんをご希望で治療を受ける方もいらっしゃいます。
「1人目の時のほうが無茶な生活をしていたのに、欲しいと思ってから間もなく妊娠した。けど、今度はなかなか妊娠しないので、治療を受けて、やっと妊娠した。」という方も多いのです。

まずは、ライフスタイルを見直してみてください。そして、ご自分の身体と向き合って、その声を聞いてください。
妊娠力を下げる原因は、この先お話していきたいと思います。

   
   【今週の花】


不妊症、不妊治療に鍼灸治療
希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

2010.04.22更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

今回は、ストレスのお話です。
実はストレスとは、常に身体にかかっているもので、全くなくても、これまた困るものなんです。
そして、からだが正常に働いていれば、多少のストレスに対してはホメオスタシスが働いて、身体の機能を保っています。

さて、一般的に「ストレス」は身体に悪いということは、多くの方がご存知でしょう。
しかも、人によっては、受けたストレスが体に及ぼす影響は想像以上に大きいのです。

人間関係がうまくいかなかったり、やりたいことが出来なかったり、嫌なことをさせられたり。
怒られたり、悲しかったり、嫌だなあと思ったり・・・。
イライラしたり、落ち込んだり。
その先には、素直に喜んだり楽しめなくなったり、いつも不安な気持ちになったり、何かに怯えたり、感情のコントロールが効かなくなってきます。

また、引越しや異動などで環境の変化、気候の激しい変化などでも、しかりです。

そして、身体の働きにも変調をきたすのです。
時々、身体の変調でやっとストレスに気づいたり、はたまた身体の変調すら気づいていない方もいます。
これは、身体にとってのストレスは、心理的ストレスだけではないからなんです。

   
 【先週の花】

ストレスによって感情が変化するだけでなく、からだの機能はストレスと大きな関係があります。

それは・・・

身体的ストレスは下位脳幹を介して直接、心理的ストレスは大脳辺縁系から、視床下部に伝わって、コルチコトロピン放出ホルモンが分泌されて、脳下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン(コルチコトロピン)を分泌させます。更に、副腎皮質刺激ホルモンは、副腎から副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を分泌させます。
すると・・・

・心拍数が上がる
・筋肉による血流が増える
・脳の働きが活発になる
・血流を速くするために、血管が収縮する


などして、ストレスに対抗します。

同時に視床下部は自律神経もコントロールしています。
ストレスがかかると、コルチコトロピン放出ホルモンが、交感神経を通して副腎髄質からカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)やエンケファリンを放出させます。
すると・・・

・血管を収縮させる
・心拍数を増やし、血圧を上げる
・血小板の凝集能を増加させる
・血糖値が上昇する
・胃の細動脈の収縮などにより粘膜血流を低下させる


コルチコトロピン放出ホルモンは、交感神経を通して副腎髄質だけでなく、種々の反応をひきおこします。
それは・・・

・心拍数増加、血圧上昇、骨格筋の血流の増大・攣縮、消化器運動および血流の減少、瞳孔散大、呼吸促進、血糖上昇など
・胃酸分泌の抑制など


一方で、副腎皮質ホルモンは、血糖値を上昇させて、細胞免疫や液性免疫を抑制します。
また、脳下垂体から放出される副腎皮質刺激ホルモンは、T細胞の機能を抑制します。また脳下垂体からプロラクチンが放出されてT細胞、B細胞、NK細胞(これらは皆リンパ球 )の機能を抑制します。
つまり、免疫力が落ちるのです。

また、ストレスがかかった時には、下垂体ホルモンの分泌が抑制されてしまいます。それは、性腺刺激ホルモンやプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)、成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなど、とても大切なものばかりです。
心理的ストレスによって、性腺刺激ホルモンの分泌が抑制されれば、女性では卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモンの分泌が抑制され、男性ではテストロテン (男性ホルモン)の分泌が抑制されます。つまり、それぞれ無月経、無排卵や性的不能を引き起こしてしまうのです。

妊娠力をも低下させる、ストレス
まさに恐るべしですね

   
 【今週の花】

妊娠力を高める治療
経絡治療の希彩はり灸院

投稿者: 制作管理者

2010.03.12更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。
鍼灸治療にいらっしゃる患者さんに、時々聞かれる質問があります。

「(この辛い症状を治すには)どうしたらいいですか?」
私としては当然、そのご希望に応えるために治療するのですが、質問の趣旨は「自分で出来ること」です。

訴える症状は様々ですが、痛みであっても、内臓疾患であっても、うつ症状でも、自律神経失調症などの症状であっても、からだの機能が低下したりひずみが生じて起こったものです。それを早く治すコツは、ずばり身体にいい事をするのです。

1、食事の時間や睡眠時間など生活リズムを安定させる
2、食生活を改善する。
3、質の良い睡眠をとる
4、自分にあった運動の仕方をする
5、ストレスを溜めない。
6、寒さや暑さを我慢し過ぎない。
7、冷えを我慢せず、放っておかず、防ぐ

など。身体にいい事はたくさんありますが、一度ここで一区切り。

1・2・3は、「な~んだ。」なんて言われるくらい、多くの人が知っていることだと思います。質問された方は、もっと、誰も知らない特効穴のようなことを期待していたことでしょう。あればお答えします。または、私が知らないのかもしれません。しかし、ずっと言われ続けられて誰もが知っていることは、そのことが「いい」からなんです。

仕事の関係で、生活リズムが自分の意思ではなかなか改善できない方もいらっしゃします。けど、食生活を見直したとき、改善できる余地があれば、是非、改善してください。
からだに合ったものを食べるのです。
それを、よく噛んで食べてください。


人は、父と母から精気を受け継ぎ、生まれながらにして持っている「先天の気」というものがあります。生まれてからは、食事(消化吸収)と呼吸によって、「後天の気」を自ら作り出すのです。通常、身体の中に入ってくるのは、食事による飲食物と、呼吸による空気しかありません。それは、生きている間ずっと続くことですよね。そう考えると、食事は空腹を満たすだけではない、「食・生活」という、とても重要なことだとお解かりいただけるのではないでしょうか?


不妊症(不妊治療)や、逆子、安産治療のほか、自律神経失調症、小児鍼(小児はり)なども、お気軽にご相談下さい

 希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

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