2018.04.27更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

 

自律神経を整えるには、はり灸治療が効果的であることは、以前に比べだいぶ知れ渡ってきました。病院で自律神経失調症と診断された方、子供さんの起立性調節障害、またご自分で自律神経の乱れを感じて来院される方は少なくありません。

 

先日も、来院1週間前から頭痛と吐気があり、運動すると悪化するという高校生がいらっしゃいました。症状から、外傷がない事をまず確認して、状況に応じて病院を受診することもお話し、鍼治療を始めました。ちなみに、数日に1回は下痢、睡眠中に何度か覚める(中途覚醒)とのことでした。

 

1回目治療。消化機能を含めた東洋医学の脾とホルモン分泌や自律神経の働きを統帥する肝のバランスを診て施術しました。

 

2回目。その後の様子を聞くと、「かなり良い。」と。こちらの予想以上の反応でした。ただ、頭痛はなくなったものの、胃に貯まった感があり、お腹が空いてもあまり食べられないのと、下痢、中途覚醒は続いていました。

 

前回と同じ流れで所見を診ていき、改めてその日の体質、所見に基づいて治療しました。

 

すると、3回目に来た時には、頭痛の再発なく、吐気も収まり運動ができる様になっていました。また、下痢も中途覚醒もしなくなりました。最後に、今の状態が維持できるよう施術して終了としました。

 

このケースは、大きなストレスもなく、症状が出てからすぐにはり治療を始めたこと、年齢も若く体調不良ながらもこじれていなかった為、早く収まる事ができました。

 

日常の不調は、多くの場合少し時間がたてば収まると思います。それが中々収まらないという事は、自分で治る自然治癒力が落ちているという事です。また、時間がたつと体調がこじれて治りにくくなります。そうなる前に、是非お早目にご相談くださいね。

 

花

【治療院の花】

 

自律神経失調症や色々な症状に経絡治療

希彩はり灸院 古屋公久

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2018.01.31更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

年が明けたかと思えば、あっという間に1月も終わりですね。大雪も降り、極寒の日々が続き、環境のストレスによって体を悪くしている方が多くいらっしゃいます。冷たいと痛くなりますよね?また、寒いと悲しくなりませんか?これらの関係も、東洋医学では五蔵との関係性が確立されていて、常に治療と結びついています。

うつ病、神経痛、消化器症状(特に、胃痛、嘔吐、下痢)の患者さんが増えています。更に今は、2月3日までの18日間は冬の土用で消化機能を含んだ「脾」が変化しやすい時季です。お腹に負担をかけず、温かいものを召し上がってくださいね。

2月4日は立春です。春の始まりも、もうすぐですよnico

花


希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

2017.05.10更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

5月5日は子供の日、そして今年の立夏でもあります。その日から夏の気が生じ始め、徐々に夏らしくなっていき、立秋の前日にピークを迎えます。
体もこれから徐々に夏の体になっていきます。

夏の体とは、東洋医学で言う陽気が強くなり、熱が盛んになります。この熱を汗をかいて上手に発散させないと、身体に熱がこもり、更に冷を求めて冷房や冷たいもので今度は胃腸を冷やし、夏バテしてしまいます。そして、夏の過ごし方は、その後の秋や冬にまで影響してしまいます。

適度な運動で、今から汗をかく練習をして、夏の備えをしていきましょう。また、食べ物では、苦みのある茗荷やゴーヤなどが熱を中和してくれるので効果的です。これからの夏、熱がこもってしまったら、適量でお試しください!

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【カーネーションを飾りました。顔を寄せると良い香りです】

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2016.11.30更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

いよいよ今年も、残り1ヶ月となりました。この一年間で多くの方が、様々な症状で来院されました。特に、自律神経失調症や起立性調節障害、うつの患者さんが増えました。皆さん、良くなろうととても一生懸命で、それにお応えするために慎重に診察をして、体質体力に合った鍼の施術を心掛けています。

他の症状でもそうですが、最近は少なくなりましたが、すべて治療者に任せて治してもらう意識の高い方がいらっしゃいます。一方で、鍼灸治療を受けるという事も含めて、自分で治すと言う高い意識の方もいらっしゃいます。でも私は、患者さんの身体が「治る」のをサポートすることを考えています。治ろうとする気持ちはとても大切です。ところが、体の状態に合わない、治そうとする強い意識というのは、時に回復の妨げとなってしまいます。治療者である私も、早く良くなって欲しいと願いながらも、治療中は、そうした意識は持たないよう心掛けています。

停滞していた体の中が、スーッと動き始めることが大切なんですね。鍼灸治療は、そんな役割も担っています。

希彩はり灸院 古屋公久

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【治療院の花】

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2016.03.31更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。明日からいよいよ4月、新年度の始まりですね。入学や転勤、引っ越しなど環境が変わる方も多いと思います。

さて、木の芽時という言葉をご存知でしょうか。春先の天候不安定な時季のことを言いますが、併せて、環境が変わることの多い時季ですよね。天候が不安定で気温の寒暖差が大きいと、私たちが考えている以上に体への負担は大きく、自律神経やホルモンバランスが崩れやすくなります。環境の変化もしかりです。精神的にも不安定になりやすくなります。実際に3月には体調を崩す方が増えました。また、春先に体調を崩しやすくて苦手という方も多いんですよ。その症状も、変化しやすくて不安定という特徴があります。

ところで、大陸で発達した中国医学において、各季節「春・夏・土用・秋・冬」と関連した五悪「風・暑・飲食労倦・寒・湿」には、深い関係があります。春は風の影響を受けやすいことを示すほか、症状が風の性質を持つことを示しています。風って空気の移動であり、気体ですから色々と変化しますよね。こうして、春の不調を理解できると、ちょっとだけ楽になるかもしれませんね。

春はいつも以上にストレスをためないよう気分転換をして、睡眠と食事に気をつけましょう。

春の体調不良に経絡治療
希彩はり灸院 古屋公久

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2011.10.24更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。
今回は、小児はりにまつわる質問から。

Q 「眉間に青筋のある子は、「癇が強い」って、本当でしょうか?」

A お子さんの様子が心配で、気になる所かと思いますが、私の見解は、これは違う様に考えています。

ここで確認。見えている青筋は、ずばり静脈です。
子供は皮膚が薄いので、よく見えることが多いです。ですから、小児はりを受けに来た癇の強い子も、見えることが多いですね。

五臓に「肝」というのがあり、その五志が「怒」、五色が「」なのです。このこと自体は、施術方針を立てることにとても大切なことなのですが、「眉間の青筋」が何を意味するのかを考える必要があります。

まず、顔面診で肝の変化を診る場所は、「霊枢 五色篇」によれば鼻筋。眉間では別の臓の状態を診ます。ただ、青筋の場所を見たならば、それは子供の小さい顔の中で鼻筋のようにも思えますね。ですがそれは、血管の走行によるものです。そして、顔面診で臓の変化を色の変化で診る場合は、もっと面として判断します。(また、赤みの部位や体の状態によっては額など、他の場所に変化が現れることもあります。)

そして、癇が強い状態というのは気が上がっている状態ですので、血管が怒張し、濃く見える可能性があります。

もちろん、起こっているとき、泣いているときに、普段より目立つのは当然ですし、気持ちが落ち着いたら治まり、癇が強いのが治ったら薄くなることもあります。

 

癇が強いという事は、ストレスを感じやすい状態です。お子さんだけでなく、保護者の方もお疲れのことでしょう。小児はりを知っていただければと思います。



ちなみに、疳の虫といった場合、癇が強い(癇癪)を含めた小児神経症のほか、「疳」とは小児の疾病を表す概念ですので、小児の症状全般ともいえます。

 

子供たちの健康のために

昔から受け継がれてきた小児はり
希彩はり灸院 古屋公久

   
【今週の花:左の写真のバラは「ブラッドオレンジ」いい香りがします。右の写真は、「アジサイ」と・・・、忘れてしまいました】

投稿者: 制作管理者

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