2010.06.05更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

今回は、活性酸素のお話
近年、よく耳にはしますが、何だか難しそうな名前ですよね。酸素なのか、酸素でないのか。これは、「活性」が付いているのですから、もはや「酸素」ではないのです。

   
 【5月29日 撮影】バラとトルコキキョウ

さて、食事で摂取した糖質が、からだの細胞中のミトコンドリアで、エネルギー物質に変わる時に酸素が使われますが、その時に酸素は活性酸素に変化します。この際、多くの活性酸素は無害な水になりますが、水になりきれなかった活性酸素はからだの中で悪さをするのです。

実は活性酸素は、生命を維持する為になくてはならないもので、免疫システムなど、からだで働く良い面もあります。しかし、余った活性酸素には有害性も多々ありますから、体内には抗酸化酵素と呼ばれる、活性酸素を無害なものにする酵素があるのです。

ところで、活性酸素はどんな悪さをするのでしょうか?

それは、細胞、遺伝子、つまりDNAを傷つけて、からだの色々な機能を低下させ、様々な病気の原因ともいわれています。当然、それはからだにとってよくないことであり、妊娠力も低下します。特に、男性の精子のDNA損傷は不妊症の大きな原因の一つですが、勿論女性にとっても、生殖細胞を傷つけ、老化を早め、生殖能力を低下させるわけですから、卵の質を低下させるだけでなく、妊娠力そのももの低下の大きな原因となります。


しかしながらこの活性酸素、からだの中でエネルギーを作る時にに発生するのですから、生きている以上は発生し続けます。

ですが、大量発生させる原因というものがあるのです。
それは・・・

紫外線や大気汚染、電磁波
喫煙、受動喫煙
過度のアルコール摂取
肥満
過度のストレス
激しい運動
感染症
添加物の摂取
など

つまりこれらは、からだに良くないということ。
そして、妊娠力低下の原因なのです。
これらのほとんどが、別の理由からも、良くないことですよね。

ということは、これらのことを避けたり、控えたり、やらなければ、それが妊娠力を高めることになります

更に、からだの中では活性酸素をやっつける「抗酸化酵素」が作られています。これは、タンパク質と亜鉛、鉄などのミネラルを原料として作られます。
しかし、これも加齢とともに作る能力は低下してしまうのです。
そこで、抗酸化力のあるビタミンや、体内で作られる抗酸化酵素の原料となる良質のタンパク質やミネラルを不足しないよう摂取していかないといけません。それは是非、食事から摂取していきましょう。


ベランダの新しい仲間達。この夏は、朝顔を育てようと思います。

当院の鍼灸治療は体の機能を高め安定させる治療
ですので抗酸化能力も強化できます

妊娠希望の治療は希彩はり灸院

投稿者: 制作管理者

2010.04.22更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

今回は、ストレスのお話です。
実はストレスとは、常に身体にかかっているもので、全くなくても、これまた困るものなんです。
そして、からだが正常に働いていれば、多少のストレスに対してはホメオスタシスが働いて、身体の機能を保っています。

さて、一般的に「ストレス」は身体に悪いということは、多くの方がご存知でしょう。
しかも、人によっては、受けたストレスが体に及ぼす影響は想像以上に大きいのです。

人間関係がうまくいかなかったり、やりたいことが出来なかったり、嫌なことをさせられたり。
怒られたり、悲しかったり、嫌だなあと思ったり・・・。
イライラしたり、落ち込んだり。
その先には、素直に喜んだり楽しめなくなったり、いつも不安な気持ちになったり、何かに怯えたり、感情のコントロールが効かなくなってきます。

また、引越しや異動などで環境の変化、気候の激しい変化などでも、しかりです。

そして、身体の働きにも変調をきたすのです。
時々、身体の変調でやっとストレスに気づいたり、はたまた身体の変調すら気づいていない方もいます。
これは、身体にとってのストレスは、心理的ストレスだけではないからなんです。

   
 【先週の花】

ストレスによって感情が変化するだけでなく、からだの機能はストレスと大きな関係があります。

それは・・・

身体的ストレスは下位脳幹を介して直接、心理的ストレスは大脳辺縁系から、視床下部に伝わって、コルチコトロピン放出ホルモンが分泌されて、脳下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン(コルチコトロピン)を分泌させます。更に、副腎皮質刺激ホルモンは、副腎から副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を分泌させます。
すると・・・

・心拍数が上がる
・筋肉による血流が増える
・脳の働きが活発になる
・血流を速くするために、血管が収縮する


などして、ストレスに対抗します。

同時に視床下部は自律神経もコントロールしています。
ストレスがかかると、コルチコトロピン放出ホルモンが、交感神経を通して副腎髄質からカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)やエンケファリンを放出させます。
すると・・・

・血管を収縮させる
・心拍数を増やし、血圧を上げる
・血小板の凝集能を増加させる
・血糖値が上昇する
・胃の細動脈の収縮などにより粘膜血流を低下させる


コルチコトロピン放出ホルモンは、交感神経を通して副腎髄質だけでなく、種々の反応をひきおこします。
それは・・・

・心拍数増加、血圧上昇、骨格筋の血流の増大・攣縮、消化器運動および血流の減少、瞳孔散大、呼吸促進、血糖上昇など
・胃酸分泌の抑制など


一方で、副腎皮質ホルモンは、血糖値を上昇させて、細胞免疫や液性免疫を抑制します。
また、脳下垂体から放出される副腎皮質刺激ホルモンは、T細胞の機能を抑制します。また脳下垂体からプロラクチンが放出されてT細胞、B細胞、NK細胞(これらは皆リンパ球 )の機能を抑制します。
つまり、免疫力が落ちるのです。

また、ストレスがかかった時には、下垂体ホルモンの分泌が抑制されてしまいます。それは、性腺刺激ホルモンやプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)、成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなど、とても大切なものばかりです。
心理的ストレスによって、性腺刺激ホルモンの分泌が抑制されれば、女性では卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモンの分泌が抑制され、男性ではテストロテン (男性ホルモン)の分泌が抑制されます。つまり、それぞれ無月経、無排卵や性的不能を引き起こしてしまうのです。

妊娠力をも低下させる、ストレス
まさに恐るべしですね

   
 【今週の花】

妊娠力を高める治療
経絡治療の希彩はり灸院

投稿者: 制作管理者

2010.03.12更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。
鍼灸治療にいらっしゃる患者さんに、時々聞かれる質問があります。

「(この辛い症状を治すには)どうしたらいいですか?」
私としては当然、そのご希望に応えるために治療するのですが、質問の趣旨は「自分で出来ること」です。

訴える症状は様々ですが、痛みであっても、内臓疾患であっても、うつ症状でも、自律神経失調症などの症状であっても、からだの機能が低下したりひずみが生じて起こったものです。それを早く治すコツは、ずばり身体にいい事をするのです。

1、食事の時間や睡眠時間など生活リズムを安定させる
2、食生活を改善する。
3、質の良い睡眠をとる
4、自分にあった運動の仕方をする
5、ストレスを溜めない。
6、寒さや暑さを我慢し過ぎない。
7、冷えを我慢せず、放っておかず、防ぐ

など。身体にいい事はたくさんありますが、一度ここで一区切り。

1・2・3は、「な~んだ。」なんて言われるくらい、多くの人が知っていることだと思います。質問された方は、もっと、誰も知らない特効穴のようなことを期待していたことでしょう。あればお答えします。または、私が知らないのかもしれません。しかし、ずっと言われ続けられて誰もが知っていることは、そのことが「いい」からなんです。

仕事の関係で、生活リズムが自分の意思ではなかなか改善できない方もいらっしゃします。けど、食生活を見直したとき、改善できる余地があれば、是非、改善してください。
からだに合ったものを食べるのです。
それを、よく噛んで食べてください。


人は、父と母から精気を受け継ぎ、生まれながらにして持っている「先天の気」というものがあります。生まれてからは、食事(消化吸収)と呼吸によって、「後天の気」を自ら作り出すのです。通常、身体の中に入ってくるのは、食事による飲食物と、呼吸による空気しかありません。それは、生きている間ずっと続くことですよね。そう考えると、食事は空腹を満たすだけではない、「食・生活」という、とても重要なことだとお解かりいただけるのではないでしょうか?


不妊症(不妊治療)や、逆子、安産治療のほか、自律神経失調症、小児鍼(小児はり)なども、お気軽にご相談下さい

 希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

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