2017.08.30更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

立秋はすでに過ぎて、残暑の中でも秋の気は確実に増えてきています。秋は「実りの秋」であり、自然界のいろいろなものが熟する季節です。ひとの身体も例外ではありません。秋に食欲が増えるのも、栄養を蓄え寒い冬を越すためだと考えられています。しかし、食べ過ぎては、冬に活躍する気を弱めてしまいますので、ご注意くださいね。

夏、がむしゃらに活動していた方も、秋は徐々に心身を落ち着かせていくと、冬に安定した健康を保つことができますよ。

古典による、秋を健康に過ごすキーワードは、「早寝早起き」です!

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秋の養生に はり灸治療
希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

2011.10.24更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。
今回は、小児はりにまつわる質問から。

Q 「眉間に青筋のある子は、「癇が強い」って、本当でしょうか?」

A お子さんの様子が心配で、気になる所かと思いますが、私の見解は、これは違う様に考えています。

ここで確認。見えている青筋は、ずばり静脈です。
子供は皮膚が薄いので、よく見えることが多いです。ですから、小児はりを受けに来た癇の強い子も、見えることが多いですね。

五臓に「肝」というのがあり、その五志が「怒」、五色が「」なのです。このこと自体は、施術方針を立てることにとても大切なことなのですが、「眉間の青筋」が何を意味するのかを考える必要があります。

まず、顔面診で肝の変化を診る場所は、「霊枢 五色篇」によれば鼻筋。眉間では別の臓の状態を診ます。ただ、青筋の場所を見たならば、それは子供の小さい顔の中で鼻筋のようにも思えますね。ですがそれは、血管の走行によるものです。そして、顔面診で臓の変化を色の変化で診る場合は、もっと面として判断します。(また、赤みの部位や体の状態によっては額など、他の場所に変化が現れることもあります。)

そして、癇が強い状態というのは気が上がっている状態ですので、血管が怒張し、濃く見える可能性があります。

もちろん、起こっているとき、泣いているときに、普段より目立つのは当然ですし、気持ちが落ち着いたら治まり、癇が強いのが治ったら薄くなることもあります。

 

癇が強いという事は、ストレスを感じやすい状態です。お子さんだけでなく、保護者の方もお疲れのことでしょう。小児はりを知っていただければと思います。



ちなみに、疳の虫といった場合、癇が強い(癇癪)を含めた小児神経症のほか、「疳」とは小児の疾病を表す概念ですので、小児の症状全般ともいえます。

 

子供たちの健康のために

昔から受け継がれてきた小児はり
希彩はり灸院 古屋公久

   
【今週の花:左の写真のバラは「ブラッドオレンジ」いい香りがします。右の写真は、「アジサイ」と・・・、忘れてしまいました】

投稿者: 制作管理者

2011.03.09更新

先日の日曜日、所属する東洋はり医学会の本部月例会がありました。

午後の講演の講師として、桜美林大学 心理・教育学系 准教授 山口 創(はじめ)先生にお越しいただき、「皮膚からみる情動と健康」という演題でご講演いただきました。

実を言うと、この日の司会を務めてまいりました

先生の講演の司会をすることがわかったとき、将に、先生の著書の1つ「子供の『脳』は肌にある」を読んでいる最中で、驚きました。



この本は、子供の「心」、子育てに焦点を当てて書かれていますが、講演では、それも含めた、先生の専門である身体心理学のこと、研究からわかったことをお話いただきました。

身体心理学とは、心と体のつながりを明らかにしようとする学問で、特に、体から心に与える影響を研究しているそうです。

本の中でも、講演でも、先生のお話には興味深いことがたくさんあります。

まず、皮膚と脳の関係。

私も読んだ、この本のタイトルに対して、「脳が肌(皮膚)にある?」と驚く方もいるのではないでしょうか?ところが、受精卵が成長して胎児になるなかで、脳・神経系と皮膚(表皮)は同じ外胚葉から発生しているのです。ほかに裏付ける根拠として、皮膚にはホルモンを分泌する細胞(ケラチノサイト)があったり、どうやら光も感じる。

そして、大橋力氏のハイパーソニックエフェクトの話も交え、耳には聞こえない音(超音波)も皮膚は感じるということです。超音波(超高周波)を含む音を体全体で聴くと、脳波アルファー波がたくさん出るそうです。超高周波音がカットされたデジタル音のCDや、また体を遮音材で覆ってしまうと効果がないんだそうです。

これは調べてみると、オルゴールの生演奏や、森林、海、川のせせらぎ、虫の声など、自然の中で体験できるそうですよ。

本の中の言葉をお借りすれば、将に皮膚は「露出した脳」なんですね。


     【今週の花】

皮膚から体の状態を知り、皮膚への施術が治療効果をもたらす鍼灸治療

希彩はり灸院 古屋公久

投稿者: 制作管理者

2010.08.13更新

こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。

先日、とある鍼灸学校から「小児灸に関するアンケート」が届きました。学生さんが、小児灸について研究発表する調査だそうです。「小児はり」ではなく、あえて「小児灸」ということで、興味深い調査です。

そこで、ご協力すべく、質問に合わせて、私が行っている小児灸を思い返してみました。

Q1 小児灸は、どのような疾患にされますか?

A 本来、病名治療ではないので、お灸を用いることが多い症状ということで考えると、便秘、下痢、冷えの治療で使うことが多いです。

Q2 具体的にどのような治療をされていますか?

A 症状、体質、治療方針に合わせて、反応があるツボや箇所に施灸します。
例えば、すねや、足の小趾にすることがあります。また、便秘、下痢ではお臍の少し上や斜め下、冷えの状態によってお臍にすることもあります。また、その他でも、全身の状態を整える為に、お腹や腰に右回りに円を描くように用いたりします。
いずれも、練りもぐさといって、棒状に練って作られたお灸を使います。「近づけて、離す」を、お灸をしたところの反応や脈がよくなるまで行います。だいたい、1~数回で済みます。


Q3 はりとお灸を、どのように使い分けていますか?

A 基本的には、てい鍼といって刺さずに近づけたり当てたりするはりで治療します。お灸は、その都度判断して、適していれば上記のように用います。

Q4 小児灸治療で工夫されていることはありますか?

A 乳児や、じっとしていられない場合は、危ないので無理に行いません。

お灸は、単に温めるだけでなく、反応のあるツボなど、必要なところにやって初めて大きな効果が生まれます。子供さんたちも、気持ちいいようで、「今日、お灸しないの~?」「もっと、やって。」なんて言ってくれます。でも、、お灸の「サービス」はありませんよ必要な分だけね。

  
    【8月3日 撮影】                         【今週の花】


子供の症状に小児はり 希彩はり灸院

投稿者: 制作管理者

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