逆子のお灸
逆子治療は早期が大事!?
赤ちゃんはお母さんのおなかの中で自由に動き回っていますが、30週くらいから姿勢が定まってきます。そのため、逆子のことを病院で伝えられるのは30週あたりが多くなります。皆さん、それから逆子が直るための情報を調べるので、妊娠32週頃から鍼灸治療を開始される方が多いです。
鍼灸の経絡治療では、逆子に関して、赤ちゃんが動きやすい状態、自然体位(頭位といいます)で居心地の良くなる状態を作ってあげます。逆子になってから早くに、逆子のはり灸治療を受ければ、その分、頭位に戻る確率がアップします。
逆子においては、現状、帝王切開となり、多くの場合妊娠38週での出産を目安に、その予定が立てられます。もし、逆子だとわかったら安産治療も兼ね備えた逆子の鍼灸治療にお越しください。
当院の逆子治療
逆子の原因はいくつか可能性が考えられていますが、中でも下腹部の冷えや浅い呼吸などを伴っていることが多くみられます。お母さんのからだの状態、働きのアンバランスに対する鍼灸治療が、逆子の改善に繋がります。もちろん、妊娠中のいろいろな症状の改善にも有効です。
当院の経絡治療では、おなかが軟らかく、赤ちゃんが動くスペースを作り、血流を改善するなど、赤ちゃんが回りやすい環境を整えていきます。そのために、一貫して東洋医学ならではの望聞問切の四診法で診ていきます。特に触診は、その薄い皮膚から術者の手によって情報を読み取るために、触れるか触れないかの軽いタッチで、ひたすら触診を進めていきます。よく診察をして体質に合わせて、妊婦さんにもより安心な痛みがほとんどないように施術します。それでも、鍼が心配な方は、小児用の刺さない鍼(てい鍼)で行います。効き目は緩やかですが、逆子の治療が可能です。この施術のおかげで、逆子が頭位に戻りやすくなるだけでなく、赤ちゃんの健康とお母さんの健康にもよい効果があります。このはりによるツボ治療は、逆子の治療でメインとなるとても大切なものです。施術は、はりのツボ治療とお灸をセットで行います。当院のお灸は、皮膚につけない棒灸ですので、やけどの心配はありません。
体質によって足にある至陰や三陰交などのツボへのお灸も補助的に治療の後半に行います。このツボへのお灸が合えば、更に脚やお腹が温かくなり、赤ちゃんがより良く動きはじめますよ。
さて、逆子かどうかは検診でわかるので、病院の医師や助産師さんに直る方法を相談されることが多いと思います。そこで、鍼灸治療を勧められることがあります。またはご自分で調べて、鍼灸治療の有効性を知る方も多いです。
はりでの施術は治療院でないとできませんが、お灸は比較的手軽で自宅でもできると思います。しかし、まずは是非、鍼灸師にご相談下さい。
ツボにお灸を据える場合、生きたツボの位置、すえる数、順番など、確認すべきことがあります。特に、指圧や熱いお灸は自己判断で行わないでくださいね。良い治療法も、やり方によって効果が出ないことがあります。
あとは、ストレスや疲れをためないで、リラックスするように心掛けてください。特に、わき腹や背中が凝っている方が多いので、無理のないストレッチも効果的ですよ。
【お知らせ】院長は、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種していますので、ご安心ください。