更年期障害
こんな症状は更年期障害では!?
こんな症状は更年期障害では!?
ひとの体の機能は、見つかっているだけでも100種類以上のホルモンという物質の働きによってコントロールされています。このホルモンは、ほんの少し減ったり、ほかのホルモンとのバランスを崩しただけで広範囲に、かつ大きな影響を与える場合がよくあります。
更年期というのは、女性の閉経は日本人の平均が50歳ですが、女性ホルモンを分泌する卵巣のはたらきが低下しはじめてから、止まるまでの時期で、およそ閉経前後の10年間といわれています。
更年期になるとホルモンの減少とバランスの変化とともに自律神経のバランスが大きく崩れるため、頭痛、肩こり、めまい、動悸、のぼせ、味覚異常、冷え、不整脈、吐き気、頻尿、便秘、イライラ、抑うつ、不眠など、さまざまな症状が起こります。
更年期障害の原因
更年期障害の原因
それは、今まで頑張ってきた卵巣機能の低下です。
女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)を出して!という脳の視床下部からの指令に対して、若い時期、健康な卵巣はしっかり反応することができます。しかし、女性更年期に入り卵巣機能が低下すると、卵巣は視床下部からの命令に応じられなくなってしまいます。
視床下部はエストロゲンの量が足りないと判断すると、ゴナドトロピンという性腺刺激ホルモンを放出させる「GnRH」という、これまたホルモンを分泌します。それを受けて脳下垂体からは卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵胞からエストロゲンを分泌しようとしますが、このとき卵胞のはたらきが落ちていると女性ホルモンのエストロゲンは充分に分泌されないままとなってしまいます。
それでも、視床下部からは更にエストロゲンを分泌させるホルモンを出し続けてしまいます。その結果どうなるかといいますと、エストロゲンが減少したまま卵胞刺激ホルモンだけがどんどん増えてしまい、ホルモンのバランスが崩れてしまうのです。
更年期ではエストロゲンが減少するばかりでなく、体内のホルモンバランスが崩れることによって自律神経にも影響するために、自律神経失調のさまざまな症状が引き起こされることが多いのです。
女性更年期障害
女性更年期障害
卵巣機能の低下による一般的な更年期障害です。特に閉経を迎えるあたりになって症状が現れる方が多いようです。手足の冷え、ホットフラッシュ、動悸、多汗といった症状がよく知られていますが、他にも、味覚異常やドライアイ、倦怠感、不眠など更年期障害の症状は多様です。
男性更年期障害
男性更年期障害
男性更年期障害をご存知ですか。
男性ホルモンの主なものにテストステロンというホルモンがあります。この分泌量が急上昇して第二次性徴が起こり、その後、20歳代をピークにゆっくりとどうしても減少していきます。その状態では、「年のせいかな。」と感じるくらいで、あまり深刻な症状は起こりにくいのですが、ストレスが強くかかったり、急に運動をやめたりすると、このテストステロンの分泌量は急に減ってしまうのです。この時、男性更年期障害の症状が現れやすくなります。
社会的責任の重さから、40歳代~60歳前後の患者さんが多いようですが、30歳代や70歳代の患者さんもいらっしゃいます。
男性更年期障害の中でも、テストステロンの分泌量(血液検査によるフリーテストステロン値)が基準値を下回ったものを、LOH症候群(Late Onset Hypogonadism syndrome: 加齢男性性腺機能低下症候群)といいます。
テストステロンは、からだのいろいろな器官で働いているため、身体症状も様々。また、急激な減少が自律神経失調の症状をもたらします。
EDや性欲の減退など性機能障害のほか、抑うつ感、倦怠感、睡眠障害、多汗、不整脈、息切れ、動悸、めまい、肩こりなど、おひとりおひとりによって現れる症状はさまざまです。
テストステロンを激減させないコツは、ストレスがかからないことはもちろんですが、有酸素運動、充分な睡眠、亜鉛の摂取などがよいとされています。
亜鉛は、テストステロン分泌の保持だけでなく、免疫力アップなど、多くの役割を担っています。亜鉛が不足すると、病気にかかりやすくなったり、抜け毛、味覚異常、肌荒れの原因にもなります。
亜鉛は、牡蠣、豚レバー、牛肉、ごまなどに、多く含まれています。
若年性更年期障害
若年性更年期障害
最近では、ダイエットによる栄養の欠乏、生活習慣、ストレスなどが原因で起こる若い方の更年期障害も多くなっています。10~30代の女性の若年性更年期障害は、一時的なホルモンバランスの乱れによって起こっているもので、一般的な更年期障害とは異なります。
当院の更年期障害の治療
当院の更年期障害の施術
経絡治療では、体質改善を行って症状を軽減し、
バランスを整えて健やかな身体を作っていきます。
そのため、自然でおだやかに健康を手に入れることができます。
西洋医学では更年期障害の治療にホルモンを補う治療を行うことが多くなっています。ホルモンを補うため、症状の改善は期待できますが、やめてしまえばまた症状が現れたり、ホルモン剤を使うにあたり、様々な制約や副作用のリスクも考えなければなりません。また、ホルモンの補充は単に更年期障害の症状を先送りしているのかも知れません。歳を重ねて今より体力が落ちてしまったとき、この症状と向き合うのはきっとつらいものです。
その点、鍼灸の経絡治療は、症状を現している体に合わせて自然治癒力、これは回復力とも言えるでしょう、これらをベースに、体の働きのアンバランスを体質を根本的に改善していくものです。「いつもとちょっと違う。」そんな気がしたら、お気軽にご相談ください。
対処療法ではなく、心身ともに全体のバランスを整えながら、更年期障害と上手に向き合っていけるよう総合的に治していくのが当院の更年期障害治療です。