こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。
今日で8月も終わりですね。猛暑が続いたかと思えば、急に涼しい日もあり、台風も多発した厳しい夏となりました。この状況は9月になってもしばらく続くようですが、秋分の日を過ぎてから徐々に秋の気は増えていますので、これから秋らしくなっていく事と思います。
そこで、秋といえば食欲の秋ですね。新物の秋刀魚もお目見えし、ナシやブドウ、栗を使ったものもたくさん出てきました。美味しいものがたくさんある秋ですが、体調、特に胃腸の調子が良くなければおいしく食べられませんよね。
この胃腸の働き、東洋医学では食べ物を受け入れて消化する胃と、吸収した栄養を全身にいきわたらせる脾という蔵府で行われています。
さて、問診で食欲を必ずお尋ねしますが、特に初診の方の答えは主に3つ。「ある」「ふつう」、「ない」。施術のために所見をみていくと、「ある」「ふつう」の方に、疑問を持つことが多くあります。よく聞くと、食べることができるので、「ある」「ふつう」と答えている方が多いんですね。実は、空かなくても時間で食べているとか、あるいは昼と夜はおなかが空いて食べ、朝は空かないので朝食を抜く習慣になっている。また、空かなくても食べているので、ごく少量でも相対的に食べ過ぎ状態になっていたり、他には、お腹が空いても食が進まないという事もあります。便通と絡んでみると、便秘や下痢をしていても食欲がある時、ない時がありますよね。また、食べたら疲れるとか。
これらは、脾と胃を中心に、体の状態によって起きてきます。
問診はとても大切なツールです。問診でのお話なくしては、所見も見落としかねません。問診内容と所見を照らし合わせて施術しますので、治療院では食欲についても是非、詳しくお伝えくださいね。
食欲の秋を楽しく過ごしましょう
希彩はり灸院 古屋公久