2010.03.15更新

東洋医学である鍼灸治療にとって、とても基本でかつ大切なものに、中国の哲学思想である「陰陽論」というものがあります。哲学とか思想などというと、どことなく気難しいイメージがあるかもしれませんが、ものの見方・考え方の一つの方法なんです

具体的には、月と太陽、夜と昼、冬と夏、下と上、北と南、西と東、水と火、冷と熱、静と動、女と男、足と頭、腹と背、内と外、臓と腑、血と気、などなど。
これが「陰」と「陽」の関係です。
世の中、陰陽が相対的に存在して、相互的に成り立っています。

ちょこっと身体のことも例に出したように、からだの中にも陰と陽があって、人の体質にも陰のタイプの人、陽のタイプの人がいます。加えて言うと、陰のタイプの人の中にも陽の部分もあるし、陽のタイプの人の中にも陰の部分もあります。そして、同じ陰でも全く同じではなくて、陰タイプでも極まりに近い人と陽タイプに近い人など様々です。

何となくニュアンスはお解りいただけましたか?

そして、食べ物にも陰の食べ物と陽の食べ物があります。

病や症状にも、陰と陽があるのですが、現代社会・環境の影響でしょうか、冷えによる症状や陰タイプの人が多いと思います。まずは、身体を温める働きのある陽の食べ物をいくつかご紹介します。

基本的には冬に採れるもの、寒い地方で採れるもの、土の中(陰)で育つ根菜類(など)、黒っぽいもの(紅茶・小豆・黒豆など)、塩辛いもの、そして温かいものが、身体を温めてくれます。

自分のことを例にとると、どちらかというと陰タイプかな。例えば、冷え性と言うほどでもありませんが時々下痢したり、家族の中で一番寒がりだったりします。もちろん、これだけで決めているわけではありません。

子供の頃は好きだった、(主に)冷やす食材である果物(陰)はあまり食べなくなったり。
   <北方産の果物である、りんご・ぶどう・さくらんぼ、プルーンなどは中間の食材>
身体を温める薬味系:しそ、生姜、ニンニク、ネギなど(陽)が好きだったり。
身体を冷やすビール(陰)よりも、今は熱燗(陽)が好きだったり。

けど、おせんべい(醤油(塩味)・水分が少なくて硬い)(陽)も好きだし、甘いもの(白砂糖(陰))も好き。
(主たる)煮物(陽)も好きだし、(主たる)サラダ(レタス、セロリ、キュウリ、トマトなど(陰))も普通に食べます。
白湯(ぬるま湯)は飲むようにしていますが、コーヒー(陰)も緑茶(陰)も好き。

薄い味付けがよくて、辛いの(唐辛子(陽))は「味」としては好きですが、ほんの少量で充分。

そうすると、陰タイプで身体を温める陽の食材を中心に考えると、甘いものや生野菜サラダ、コーヒー、緑茶は控えめにした方が良いということになりますね


不妊症(不妊治 療)や、逆子、安産治療のほか、自律神経失調症、小児鍼(小児はり)なども、お気軽にご相談下さい

鍼灸専門 希彩はり灸院 古屋公久

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