こんにちは、希彩はり灸院の古屋です。
いよいよ、今日から11月ですね。けれど、11月にしてはとても暖かく感じられます。
さて、皆さんは、「起立性調節障害」という病名をご存知でしょうか。
これは、小学校高学年から中学生、高校生といった成長期に多い病気で、自律神経の働きがうまくいかず、多くの場合、起立時に血圧が下がり、脳をはじめとして全身の血流が悪くなることで、様々な症状が現れます。
主な症状は、次の通り。
これらの症状は、診断基準に含まれています。
1 立ちくらみ、あるいは目まいを起こしやすい
2 立っていると気持ちが悪くなる、ひどくなると倒れる
3 入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる
4 少し動くと動悸あるいは息切れがする
5 朝なかなか起きられず、午前中調子が悪い
6 顔色が青白い
7 食欲不振
8 臍疝痛(腹痛)を時々訴える
9 倦怠あるいは疲れやすい
10 頭痛
11 乗り物に酔いやすい
そのほか、思考力や集中力の低下、イライラ感などを伴うことも多いです。
そして、自律神経の1日のリズムも乱れて、朝にやっと起きても活動的になれず、その一方で夕方ごろから活発に動けて夜になっても眠くならず、寝つきが悪いことも多いです。
同じ子の脈を診ても、具合の悪い朝は、開いていて力がなく、部活で運動をしてきた夜は、硬いのですが朝より締まっていて、まるで違います。
成長期の急速な身体発育が故の、自律神経の働きがアンバランスになった状態と考えられますが、何故そうなるかは、医学的にはまだわかっていません。
さてここで、もっと小さいお子さんの夜泣き、癇癪のこと。幼児(小児)の体は未発達、まだ発育途中であり、体の機能の発育度はまちまち。その子その子でも違いますよね。
例えば、同じ月齢でも、Aちゃんは歩けるようになるのが早かったけど、お話はまだ片言。Bちゃんはなかなか歩かなかったけど、話せるようになるのは早かった、とか。オムツが取れる時期も、子供によってずいぶんと開きがありますよね。
こうしたことは、目に見える機能の発育度の違いですが、体の中でも同じ様なことが起きていて、そのアンバランスの結果、夜泣き、癇癪が起こると考えられます。無論、感受性が豊かだということも大切なポイントです。同じ様なことが、再び起こっているのかも知れません。将に、第二次性徴期の多感な時期に起きています。
このような場合、働きの弱い機能を強化し、全体のバランスを整えることが、鍼灸ではおこなえます。
親御さんや周りの方々は、ご心配でしょうし、何よりも、本人が一番辛いと思います。
治療の際には、一緒に考え、日常生活も模索ながら、治療していきたいと考えています。
【気をつけたいこと】他の病気でも、同じ様な症状を現すものはたくさんあります。他の病気との鑑別が重要です。
【今週の花。 女の子が、かわいい折り紙を折ってくれました】
小学生・中学生・高校生の起立性調節障害、大人の自律神経失調症にも経絡治療は効果が期待できます
希彩はり灸院 古屋公久
起立性調節障害
2011.11.01更新
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